「那須与一」 平成二十九年

内容

時は平安の終わり。源義経率いる平家討伐軍は屋島に集う平家軍を急襲しました。世にいう「屋島の戦い」です。

海に逃げ出した平家軍と陸に陣取った義経軍との交戦は一進一退。 夕方になり、一時休戦というところで、平家方の船から女性が出てきて扇を高く掲げ、「これを射てみよ」と言いました。 これに名乗りを上げたのが弓の名手・那須与一その人です。与一の放った矢は、大きく弧を描いて船の上で揺れる小さな扇を射抜きます。

敵味方問わず漏れる歓声や怒号、再び矢を交える両軍。義経軍はこの戦いに勝利をおさめました。


『平家物語』に登場する有名な逸話を舞台に再現しました。

馬上から扇めがけて射かける与一の動きに注目です。

進みながら狙いを定める与一
平家の舟と御簾が上下する屋形
的を掲げる女性と船乗り